ピーワンクリニック公開講座

テーマ:みんなが知りたい認知症のこと
講師:東京都健康長寿医療センター 神経内科非常勤医師 森本悟先生
場所:ピーワンクリニック会議室

東京都健康長寿医療センターの森本悟先生をお迎えして「みんなが知りたい認知症のこと」をテーマに市民公開講座を開催しました(平成29年11月10日)。八王子近辺の23名の方々が参加されました。
ご講演は最初に実演ビデオが放映され、高齢のご夫妻の日常会話やカラオケ時の楽しい会話のなかで、初期の認知症症状が実際どのようにして現れるかの例が示されました。参加された皆さまは、身近にも似たような話があるとばかりに、うなずきながらご覧になっていました。
続いて、認知症には主に4種類の型(アルツハイマー型、前頭側頭型、レビー小体型、脳血管型)があることや、それぞれの型の特徴についてわかりやすく解説をいただきました。

森本先生のご講演の様子

参加者から認知症は遺伝しますかとの質問に対して、先生から、「認知症の一部は遺伝することがあるが、とても数は少ない。一方、認知症のリスクファクターになりうる疾患(例えば糖尿病、高血圧、脂質異常症など)も遺伝する場合がある。したがって、生活習慣病を予防し、脳血管性認知症やアルツハイマー病などの発症の確率を減らすことが大切である」との説明がありました。
また、「重要なことは症状の早期発見であり、その症状は自分よりも周りの人たちに気づかれることが多いため、家族や地域の方々との触れ合いが大切である」とのお話をいただきました。さらに、「ご自分の現在の状態を知っておくためにも、ご不安があれば認知症に関連するテストや検査を積極的に受けることが望ましい」との提案もありました。
講演会後に、ピーワンクリニックのスタッフが、短期記憶ゲームや歌に合わせた手指体操などを実践しました。打ち解けた雰囲気で活発な質疑が行われ皆様に満足をいただき終了しました。
今後も地域の皆様にピーワンクリニックを身近に感じていただけますよう企画を続けたいと思います。
森本先生ありがとうございました。
教育推進担当

森本先生と進行役ピーワンクラブのスタッフ

 

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